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 第3回掲載 バンドインプレッション(wildさんより)
"MIDNIGHT OIL"

最初に記憶が曖昧な部分があるので間違ってる箇所も多々あります。そして、これはあくまでライナーノーツより引用した文書と個人の主観によるものです。
オーストラリアが世界に誇るバンド「MIDNIGHT OIL」は活動歴が20年近く、「行動するバンド」としてやってきた。
結成はギターのジムとドラムのロブを中心にしてたバンドに大学で政治学を専攻し、弁護士の資格を持つ変わった経歴のピーターギャッレットがボーカルに加わることで始まる。最初はサーフパンクバンドとしてスタートを切ったが、後にソニーと契約、後に出したアルバム「ディーゼル&ダスト」が全豪1位、全米17位と快挙を成し遂げ、U2のボノに「俺達に続くのはミッドナイトオイルだ!」と言わしめたシングル「BEDS ARE BURNNNING」はオーストラリアの先住民アボリニジーの保護を訴える曲である。
 MIDNIGHT OILは様々な矛盾、納得できない事に行動してきた。オーストラリアではピーターがテレビやメディアを通して発言する度に議員や会社の上役達は一期一喜する光景もあるらしい。口先だけの自然保護を訴えるのではなく、ジャッケトの表面以外、再生紙を使い、日本にレコーディングに来たとき、そのままピーターだけが残り、広島の原爆ドームを見学したり市民グループを訪問したりしている。国内の人種差別や自然保護など訴える為、下院議員選挙に立候補、結果は残年ながら落選。また、記憶に新しいフランスのムルロワ環礁の核実験に対して真っ先に壇上にあがり「フランス政府は地球を愛していないのか!」と叫んだのは2メートルのピーターギャレットだった。また、オーストラリア自然保護協会”AFC”の会長にも任選されるという実績もある。
 石油タンカー事故を起こしたエクソンに対して直接アメリカまで出かけニューヨークのド真ん中にあるエクソン本社の目の前で抗議ライブをやったりもした。なお、このライブは「BLACK RAIN FALL」というビデオで出され、日本版も出ているが現在は廃盤?
 俺はこのビデオの最後のメッセージに不覚にも涙で字幕が読めなかった。大袈裟かも知れないが何故か涙が出た。事故現場の映像、南極圏のアザラシの親子の映像と「人間は”もっと良い物を”、”もっとおいしい物を””もっと豊かな物を”と地球からの贈り物を大量に接収してきた。しかし、子供達に不毛な世界を残すことが本当に”豊か”なのか? 今回のエクソンの事故の1件は...」と流れたメッセージはあまりにも俺には痛かった。

 ”公害に悩む奴等もいれば革命を志す奴らもいる
  どこかに解決策があるはずだけど
  そいつが何か俺にはわからない    
  経営者達は解決を望み、労働者は野望だけが支え
  のらりくらりやってりゃぶつかり合うこともないだろうよ
                  〜「READ ABOUT IT」〜
 ”南半球圏で君は平穏でいられるかもしれない
  成層圏には有害物質ばかり
  僕らは自分たちの空もしっかり監視しなくちゃならない
  議論ばかり繰り返しながら自分の墓の文句まで用意している
  君の考えには否定はしない 僕らは生き残れるのだろうか
  発展と言う人もいるが僕には残酷としか思えない
                     〜「PROGRESS」〜
 ”君主制を支持する声がまだ大多数だと聞く
  ユニオン・ジャックまだ昔のままだと聞く
  だから ナマトジラはまだ監視されたまま  
  まだトゥルガニニは鎖につながれたまま
                     〜「TRUGANINI」〜
 ”世界が大きく豹変しようとしてる時にどうして踊ってられよう
  燃えさかる寝床でどうして安眠していられようか
  時が来た 真実は真実と言う時を・・・・・・・・
                 〜「BEDS ARE BURNNING」〜
 ”あなた方の土地はいらない
  保護などしてもらわなくてもいい
  我々の土地に約束さえしてくれば
  我々は耳も貸すし、理解もしよう
〜「DEAD HEART」〜
 ”もしもブルースカイ炭坑社が俺を救ってくれなかったら...
  もしも砂糖製産会社が救ってくれなかったら誰が俺を救う?
  だけど、一日中ブルースカイ炭坑で働けば今夜のテーブルに食
  い物が並べられる。もし、一日中ブルースカイ炭坑を歩き続け
  れば今夜、ポケットに金が入る
                   〜「BLUE SKY MINE」〜
 ”広島の平和公園で鐘を打つ 闇の中にいれば僕らは何もできな
  い それでも僕らはがんばる がんばって行くしかない
                    〜「HERCULES」〜

たぶん上の世代の人がTHE CLASHのメッセージを読んだ時のように、俺にはオイルのメッセージがそれに当てはまるんだと思ってます(注:STORY OF THE 〜のライナー)痛い、そのメッセージはあまりにも痛かった。夜、ひとりで英訳を読みながらその歌詞にうなずいたり、社会に怒りを抱いたり、時には感動で体が震えることもあった。
 ミッドナイトオイルの歌は「正しい」ことが「どうでもいいこと」にされていく現実を痛いほどふまえ、その現実にとらわれることなく表現の在り方を模索し、常にピュアなロックンロールを続けている、その知性、その情熱とパワーが素晴らしい。
 確かにその政治性のある歌は誤解を生むことが多い、進んで聞く人間なんてそんなに居ないだろう。「ロックで世界を変えようとは思わない、メッセージもする気もない」こんな言葉を聞くことがある。間違っちゃいないけどただの観賞用にしか評価されない言い訳に聞こえる。そのうちゴミみたいに捨てられるだけのミュージシャンにはこのバンドの行動がドンキーホーテの様に見えるけど”銃も持たずに戦車に向かった”このバンドを誰が笑えるのか。ライナーノーツより引用させてもらうと”〜「メッセージ・ロック」という言葉が今や悪しきレッテルであることを重々承知で言わせてもらう ミッドナイトオイルは素晴らしいメッセージロックバンドである〜” しかも極上のロックバンドだ。

 ここでアルバム紹介(日本盤で出た)させていただくと
@『10.9.8.7.6.5.4.3.2.1(オイル・ザ・ショック!)』
A『RED SAILS IN THE SUNSET』 
B『DIESEL & DUST』
C『BLUE SKY MINE』
D『SCREAM IN BLUE』
E『EARTH&&SUN&MOON』
F『BREATHE』
G『20.000 Watt RSL』
H『REDNECK WOUDERLAND』
※ Fのブリーズ以前のアルバムは廃盤。

個人的にはCから聞き始めたのでこのアルバムがお奨め(中でもシングルにもなった「ブルースカイマイン」「忘れられた歳月」「ワン・カントリー」はぜひ聞いてその歌詞にも目を通して欲しい)。Dはライブアルバムで色んな場所で録ったものでかなりハイテンション、Gはベストアルバムで最初に聞くならここから始めた方がお奨めなんじゃないか、Hから聞くとちょっとバンドの音(日本のバンド、アナーキーの「ディンゴ」に近い...)が誤解されそうだけど、久々に”怒り”という感じがして良い。A、Fは良い曲はあるけど個人的にはあまり気に入ってはいない(でも、試しに聞いてみてください)。
 かえすがえす残念なのは日本に於いての情報があまりにも少ないということ。ライナーノーツしかその行動を追えないのは(CNNとかには社会行動しか報じられない)口惜しい、ビデオクリップにしたってそう何度も流れないから本当に惜しい。それと日本でのライブが一度も実現(一度しかけたが結局、中止になってしまった)してないことだ。オイルのライブはライナーノーツを読むかぎり「鑑賞」というより「体験」に近いと聞くたびにどんなライブか一度でいいから体験してみたいものだ。彼らのライブは熱気に満ちあふれ、カメラマンが撮ろうと思っても会場の熱気でカメラが曇ってとれないほどらしいから。

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