TOUGH HomePage
line
TOP line
PICK UP! line
邦楽
-Artist List
spaceTHE STREET BEATS line
洋楽
-Artist List line
インプレッション
-ディスク インプレ
-ライヴ インプレ
-バンド インプレ line
ライブハウス line
情報の投稿
The Street Beats
-公式ページ
by Tough Network.
space-BEATS HomePage
space-TOUGH HomePage

 第33回掲載 ディスクインプレッション(wildさんより)
”ワイルドサイドの友へ” 〜THE STREET BEATS 1994.2.23 VICL−498〜

 自分が「ベストアルバムを3つ挙げろ」と言われたら、間違いなくTHE STREET BEATSの 「ワイルドサイドの友へ」を 選ぶ。 外せない。どんなに音楽シーンが変動しようと、日本からR&Rが忘れ去られても外せない。「I wanna change」を始めて聞いた時の衝撃をどう表現すればいいんだろう。ある日、アニキに「お前、ビーツ好きだったよなぁ」と晩飯の時に聞かれ「あぁ? うん、好きなバンドだよ」「この間のロフトでのテープ借りてきたんだけど聞くか?」 ”STANDING STANDING””BEATNIK ROCKER”の 2枚のアルバムを立て続けに聞いて結構気になったバンドだけど、ライブも1回しか行った事はなく、熱心だったとは言い難かったけど、心に引っかかるバンドだったんで聞いてみた。
 ノイズまみれで客の声がざわめく中、S・Eが流れ「ワイルド・サイドの友達に.....」流れた瞬デジャヴってヤツだろうか 。一緒に聞いてる兄キの存在もとなりのテレビの音もどこか遠くに持っていかれ、スピーカーから聞こえるφKIの詩に引き込まれる感触があった。曲が終わるまで動けなくし、真直ぐに俺の心に入り込んできた曲。そんな衝撃があった。聴いてなかったら後悔なんてモンじゃなかった筈だ。その時に一緒に聴いた(演った)「愛こそは全て?」「突然、夏の嵐のように」もすごいピュアな曲で何か新鮮だった。 その直後に川崎クラブチッタに足を運んだ。客の入り等で納得できない部分もあったかもしれないが、その時から自分はSEIZIのギター弾くスタイルやφKIの真っ直ぐな目の姿にただただ”かっこいい”としか思わなかった。いや....殆どカリスマ的な存在になった。その直後、音楽性の違いからリズム隊が脱退する事になるが、φKI曰く「2人+無限大の可能性が見えてきた」と語るがファンとしては、脱退のニュース(DOLL誌に載っ てるのを読んだ)はちょっとショックだった。新曲が待ち遠しいのにアルバムが出ないんじゃないかってのが一番の心配だったんだけど。 しばらくして、やっと新作「ワイルドサイドの友へ」を手にした時は妙に嬉しかった。聞きたい曲が一杯ある。全13曲の60分、二人しかいないビーツだが、「俺達はこれで行けるって自信があった」ってインタビュー や先のライブで聞いた曲で”大丈夫か?”って不安は自分にはこれっぽっちもなかった。 CDを掛けてしばらく無音の状態からφKIがささやくように歌い出す「I wanna change」はいきなり心臓を掴むように歌い出すライブのアレンジとはまた趣向が違うがこのアルバムの方も”詞を大切に歌いたい”形でどちらも良いが、自分はいきなり心臓を掴まれるようなライブアレンジの方が今でも好きなんだけど詞がやっぱりスゴイ!「ずっと同じ所にとどまるのがイヤで...」とMCしてたけど、どう生きるべきか、何をすべきか、自分は一体何者なのか?様々な疑問を持ち、”こうありたい”と切実に歌う歌詞は聴く者の心にザックリと染み込んでくる。(新作「INNOCENT DAYS」で”昨日の自分より少しだけマシになりたい”とあるがアンサーソングか?)久しぶりに”音楽には魂を揺さぶる力がある”と感じさせられた。全曲通して聞いてみた時に「STANDING STAN DING」「BEATNIK ROCKER」等のトンがった攻撃性は影を潜め、音は穏やかだが歌の激しさやヒリヒリした厳しさは逆に強まって、詩はさらにエッジが効いている。 伝えたい事や歌詞の情景なんかは心に響いた。 アルバム中でも「愛こそはすべて?」は当時の自分は冷めた人間だったから余計に響いた。”こんなラブソングあったんだな”って思って救われたような気がする。その他に、映画の様なストーリーでシングルカットになった「青の季節」、U2のエッジのようなギターワークで広がりを見せる「テレビで見かけた戦争」、いきなりサイバーパンク的な雰囲気を出す「POISON〜神様と毒〜」。SEIZIのR&Rナンバー「LONESOME RAMBLE BOY」は相変わらず陽気で活きがいい、でもアプローチの仕方が今までとなんか違う、SEIZIも成長したって事か。「足りないかけら〜ワイルドサイド〜」はオレが住んでる街が情景に浮かんできたのでここからオレのHNを取りました。「BLUE HEVEN」はインディーズ時代のカセットではφKIがアコギで弾き語りだったものとバンドアレンジのものがあるが一味も二味も違う印象を受け、時間は時として曲を熟成させるものだなって思った。ラストはφKIの語り引きで映画「明日に向かって撃て」から作ったと言われる「風が舞う日に」で締める。 さすがに一曲、一曲を突き詰めて作っただけの事はある、捨て曲が一切ない。これまでの自分が影響受けたアルバムでも中には”この曲はなんかちょっと”って曲があったけどこれはホントに無い。俺が普通に「いい曲」って言うのが物足りないくらの曲が揃ってるアルバムです。昔からのファンから見ると賛否両論は生じるだろうな。実際、何かに”メディアが誉めるアルバムに心に残る曲が無かった”って声も読んだ。でも、バンドは変わらなきゃいけない部と変わっちゃいけない部分とがある。ビーツもやっぱりここが難しい。しかし、どんなに音が変わっても”姿勢”とか”理想”、”信念”があればいいと俺は思う。同時期に名曲「約束出来ない」のバラッドバージョンがシングルで出される(B面の「同じ瞳をしていた」は隠れた名曲だと思う)。自分はこの曲を聴いてアコギを買ったクチだ、そして自分でも作詩・作曲をまがりなりにでも作ろうと思った。この時期のコンセプトは”刹那(切なさ?)”で一貫したテーマでワイルドサイドを歩くTHE STREET BEATSの2人....
 大袈裟かもしれないけどビーツだけが全てとは言わないが俺にとって絶対的に必要なバンド・・・生き方・情熱・感動・そしてファッション(?)にまで影響を及ぼしたバンドの一番衝撃的だったアルバムです。

barnner barnner barnner barnner
line
(c) Copyright 1994-2011 Tough Network. All rights reserved.