![]() ●TOP ![]() ●PICK UP! ![]() ●邦楽 -Artist List ![]() ![]() ●洋楽 -Artist List ![]() ●インプレッション -ディスク インプレ -ライヴ インプレ -バンド インプレ ![]() ●ライブハウス ![]() ●情報の投稿
![]() ![]() -HIROKI HomePage |
SION with THE MOGAMI 2004.06.26 日比谷野外音楽堂 大阪のBC森ちゃんからスカメで「シオン、凄すぎ。選曲は言わないけどすげー泣いたっす。野音もスゴイぜ!行くっしょ?ええなぁ」と飛んできた。森ちゃんが(もう固有名詞でいく)そんなに泣いたっていうのは相当良かっただろうと想像した。「やるせない夜」とかやったのかなぁ〜?ひょっとして「12号室」?? SIONの廃盤になってヤフオクで一時期高価で売られてる旧作が復刻される記念LIVE(と言っても大阪と野音だけだが)。もうライブで長らく演奏してない名曲が聞けるワケだ、メールを受け取ってから更に否応無しに期待は高まる。しかし、何故か前日になっても最近の曲ばかり頭の中で流れる(汗)。SIONの野音はここ3年観てきたが、今年も天気が良くていい風が吹いてる。SIONの野音では毎年恒例なんですがシラフで行って酒呑みながら聴くのと、例え席が悪くてもどうせ中盤以降になったらみんな前に行っちゃってコンクリートの席の上に立って観るから関係ない!(それもどうかと思うが・・・)ってのがあります。 「まだかー!早くしろー!」と一人の客が行ってから機材チャックが入って定刻通りに照明が落とされてライブは始まる。席を立って「文ちゃーん!」「順二ー!」とメンバーを呼んでからMOGAMIのメンバーがノソノソと出て来て最後に薄いグラサンに蒼っぽいシャツを着たSIONが笑った顔で出てきて無言で手を上げる。松田文さんがジャカジャカ引き出してMOGAMIのサウンドがまだ完全に日が落ちない水色の空に溶けこんでいく。「♪何一つ〜とっくに信じちゃいないさ〜・・・」SIONのしわがれた歌声。1曲目からこの曲か!今日はいいライブになるなと思いながらこの楽しんだ。どこに居てもその風は吹き抜けるらしい・・・だけど野音にしか吹き抜けない風を感じだ。続いて文さんがストーンズっぽいリフを弾きながら殆ど忘れかけてたナンバーをやる。「どうも〜。今日はBAiDiSの復刻発売記念LIVEってことでBAiDiS時代の曲しかやりません。かと言ってただただ懐かしむつもりは更々ありません。今のMOGAMIでドカンとやるので楽しんでって下さい」。絶妙のタイミングで一彦さんが入って来た。「♪その昔誰も何も信じない男がいた〜外に出たことのない自信だけを大切に抱えて〜誰も知ったこっちゃないから別にかまやしないけど・・・困ったことに奴はいつもかまって欲しかった・・・」ノリノリで聴いていたが、SIONらしい歌詞だなと思って聴いていた。池畑さんのすったりしたドラミングからの曲で周りのオーディエンスは座ってタバコを吸い始めたり、酒を買いに行ってたりした。まぁ、これもSIONならではのライブ風景だな。俺もたぶん初めて聴く曲だから飲みかけのビールを呑んでた。次の曲も歌い出してから「こんな曲だったか?」といつもより新鮮に聞こえた。そして今日のハイライトと言っていい曲「水の中にいるようだ」文さんがギターを弾いて思わず「おぉ!」と声を上げてしまった。個人的にはそんなに好きな曲ではないけど一緒に口ずさみながら観ていたが、だんだん圧倒された。「♪何処にも行きたくなくなったのは〜、何処にも行けなくなったからか〜わがままな無いものねだりが!気まぐれに又瞬きをする・・・水の中にいるようだ〜・・・」毛穴が開く思いがした。本当に凄かったよ。曲の後半のギターソロで一彦さんは観るものを圧倒するようなギターアクションをして引きつりながらギターをかき鳴らしていた。「シオン、サイコー!」と声が飛び交う中を静かにピアノの音が鳴って歌い出した。「♪SORRY BABY〜・・・誰かさんみたいに〜俺に明日見えないから・・・」諭すように優しく歌うSIONを観てめっちゃ泣きそうになった!そういえばSIONの代表曲と言っても過言じゃない曲だけどライブで聴くのは初めてだ。いつの間かギターをアコギに持ち替えてギターソロも渋かった。最後に「♪SORRY BABY〜俺に明日見えんから・・・ごめんなぁ・・・約束なんて・・・とても出きんちゃ・・・こんな俺を恨むかね〜」。SIONがスタッフを呼んで耳元で何か伝える(たぶん音量の関係だろう)。6月の野音にとても似合ってる音が流れて「♪懐かしい想いや〜・・・」歌い出したら歓声が上がった。しかし俺はリハでちょっと聞こえてしまったので感動は半減してしまった。曲が終ってペットボトルを持ちながら「さっき『水の中で』で一彦は倒れてなかったか?大丈夫か?(笑)(ロバート)クワインさんにも聞こえたやろ!いつだったかFUJI ROCKでアイツ、ガード下でニールヤングが乗り移ってスピーカー下に倒れていった記憶があるけど。・無事で良かった」。ここから陽気な感じのナンバーが続いて楽しかったよ、途中でトイレに酔っぱらった足取りで行ったけど。。そしてこれも懐かしい曲だった(全然リアルタイムじゃなかったけど)、個人的には今日のハイライトの一つだと想う。「♪・・・カラッポの水槽は悲しいから〜カラッポのギターケースと外に出した〜。なのに少しもカラッポがなくならいのは〜鏡を見なくてもわかってること〜・・・」2番を聴きながら昔を想いだしたりしたが(山口弁でSIONは歌ったが)、聴くうちに怖くって、やるせない気持ちで胸が締めつけられそうだったよ。「♪あの時とかけ離れた俺が居る・・・」 そして一転してこれも俺にはハイライトな曲だ。「コンクリートリバー」・・・想わず前の方にフラフラと行ったよ(周りもみんなゾロゾロと前の方に詰めて来てかぶり付きでみんな観てた)。もちろん泣きそうな声で大合唱!薄暗くなった中でポツンとライトがSIONに当てられて歌う姿はマジでカッコ良かった!!続いて臨場感溢れるイントロが鳴って、ライトが眩しい中でやった「悲しいのは」。初めて聴く曲だけどこれもめちゃ良かったし盛りあがった。特にサビの「♪・・・風もないのに〜吹かれてたまるか!」の一節は胸に染みた。思うにSIONのライブって曲を全部知らなくても新鮮な気持ちで楽しめるトコロが凄いと思う。ここから飛ばしてあっという間に過ぎていく。「♪目隠しをくれ!その方が良さそうだ!目隠しをくれ!きっと良く見えるだろう!目隠しをくれ!」この曲も好きだでノリノリで拳を上げてた。「ハードレイン」もそんな勢いで盛りあがったし、間髪入れずにやった「KNOCK
ON THE HEART」は暴れた(可愛いもんだけど)、SIONの曲の中でストレートに尖った曲で好き。ギターソロでは一彦さんが前に出て来て狂ったようにギターをかき鳴らしOi!Oi!とみんな拳を上げる。止めはやっぱりこの曲「新宿の片隅」だ。ステージ前は狂気乱舞してた。サイコーだ!「SION〜!」とみんな口笛吹いたりしながら呼んで、その中を照明が青に変わってトロピカンなフレーズから「♪ガードレールに沿って〜・・・」おぉー!やっぱりこの曲が最後か。さっきまで暴れてたオーディエンスも聞き入っていた。それを見てSIONも途中で「ありがとう」とポツリと言った。「♪・・・今夜一人きりじゃ〜ないのに!WOO・・・クロージングタイム〜酔いどれトムのブルースを聴かせて〜・・・」最後は「♪WOO〜クロージングタイム〜俺はただの〜紙飛行機になる!」と歌って「サンキュー!楽しかったぞ!」と手を上げてメンバーを紹介しながら一人先にステージから去っていった。
こうして野音は終りました。いいライブだった!ありがとう。最初に”ただ懐かしむだけじゃない”って言った言葉は曲を追うごとに、バンドはどんどんグルーブ感を増していく姿を見ればわかる。今日、藤井一彦を観てて”バンド”なんだなって強く思った。 今年の野音は例年みたいに泣きそうで泣けなかったのは楽しいって気持ちの方が断然強かったからだろう。シオンは本当に素晴らしい。人に感動を与えて、素直に優しくさせるってすごい事だと思うよ。酒があれば注いで周ってやりたいくらい楽しい空間と時間だった!それしか言えないよ。 ※帰るときにチラシを貰ったが今日のライブはDVD化して9/13(SIONの誕生日)に発売されるそうです。 01.もの悲しい風 EN-1.ありがてぇ |
![]() |
![]() |
![]() | ![]() |